「篤樹のバイト先って、このカラオケなんだ!」


カラオケでバイトしてる、としか言ってなかったからか、知紗は驚いたように目を丸くする。



「そういえば言ってなかったな。知紗こそバイトは?」

「日曜日はだいたい休みなんだ!篤樹がバイトって聞いたから、霞とカラオケに来たの」


そう言って、横にいる霞ちゃんに目を向ける知紗。


霞ちゃんはぺこっと愛想よく会釈したと思ったら、不敵に笑った。



「知紗ちゃん?篤樹の彼女!?」


興奮気味に、横から口をはさんできた先輩。

興味津々という感じで、身を乗り出している。