……誰、コイツら。


知紗以外の女はどーでもいいから知らねぇし。


でも、百合丘の制服着てるから、百合丘女子のやつらか。



「えっと、フリータイムでお願いしますっ!」


引きつった微笑みを浮かべてなにも言わない俺に、やっとカラオケらしいことを言ってきた。



「ドリンクバーはどういたしますか?」

「つけまーす!」

「では、学生証の提示をお願いします」


そんな感じで、マニュアル通りの接客をこなした。



「疲れる……」

「篤樹目当ての女の子ばっかりだもんなぁ」


「ったく羨ましいな」と、また頭を叩いてきた先輩。