秦野知紗。

俺の大事な彼女。


染めてない綺麗な茶髪、瞳は二重でパッチリしていて、小さな顔に整然と並んでいる。

背は小さいのにスタイル抜群で、ビキニなんて破壊力がハンパなかった。


……とにかく、会いたいと思ってるのは知紗に間違いない。



「ニヤけてんじゃねーよ!」

「いった……」



横から、先輩に平手で頭をパシッと叩かれる。


なんで頭を叩いてくるわけ……。

ニヤけてなんかねぇし。


そう思いながら先輩をにらみそうになったとき、タイミングよく客が入ってきた。



「篤樹くんだぁ!ラッキー♪」

「きゃあっ!カッコいい~!」


俺と先輩のいるレジのところまで来た途端、騒ぎ出す女ふたり組。