「………そっか、そうだね！」


あたしは笑顔で頷いて、篤樹の横に並んだ。




────数ヶ月前だったら、信じられないだろうな。


……今のあたしが。



“男”が嫌いなあたしはこれからも嫌いなままだと思ってた。


変わるはずがないって思ってた。




そんなあたしを変えてくれたのが篤樹なんだ。


ほんの小さなきっかけで出会って

体育祭の時、父親の話を聞いてくれて

あたしの思い込みだったことに、気付かされた。