「え、マジで?それは助「知紗」


ふと聞こえた不機嫌そうな声。

さっきの朔より数倍も不機嫌そうで、ビクッと肩が上がった。



「誰と話してるわけ?」

「あ、篤樹……」


口元は笑ってるけど、目が笑ってないよ……



「パーカー着てるとはいえ、水着なんだからうろうろすんな」

「うろうろなんて…」


してないよ、うん。



「あーごめんね!俺が引き止めたの」


軽くサラッと謝った雅斗さんに、篤樹の鋭い視線が突き刺さる。