「篤樹と付き合ってるんでしょ?キスしてたし♪」
なんだか朔と似てるような───にっと意地悪そうな笑みを浮かべた明里。
「なっ…!///」
「知紗が真っ赤になるなんて初めて見たかも」
「み、見なくていいからっ」
じっと見つめてくる明里に背を向けて、パタパタと手を動かし顔のほてりを冷ます。
「篤樹と付き合うまでのこと、詳しく教えてよ!」
「えっ……特に、話すことなんてないよ?」
「ウソはダメよ?あたしの話も聞いてもらうから♪」
そう言った明里にズルズルと手を引かれ、また海の家まで連れて来られた。
───……暑い夏の海はこれからが本番。