「なーに、こそこそやってんだよ!」
どこか聞き覚えのあるセリフと共に、誰かが近付いてきた。
「……は?」
「えっ……あ、朔!?明里も!」
今来たばかりなのか、大きな荷物を持った朔と明里だった。
「ここだって意外に見られてんだぞ?」
にっと意地悪そうな笑みを見せる朔。
………て、キス見られた!?
また顔に熱が集中するのが分かった。
「知紗っ!よかったね?」
「明里!……って、何がよかったね、なの?」
ポカーンとするあたしに、明里は少しため息をついて
篤樹と朔から離れたところへ移動した。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…