「秦野さん、あたしが行ったら嫌じゃないかなって……」
ちょっと失礼だけど、春佳ちゃんがそんなことを気にするなんて!
………意外といい友達になれるのかも?
「嫌じゃないよ!せっかくだから平塚くんも誘って行こうよ」
あたしがそう言うと、春佳ちゃんは安心したように頬を緩めた。
派手だと思ってたメイクも何だか可愛く見えた。
「じゃあ決まり♪また連絡するからメアド教えて!」
霞がそう言って、赤外線をし始めた2人。
総勢10人で海へ遊びに行くなんて
あたしの周りには、いつの間にかたくさんの人がいたんだね──…
メアド交換をしている2人を見ながら、1人笑顔がこぼれた。