「会いたくなったら、すぐに連絡しろよ?」 俯いているあたしの顔を覗き込んでそう言った篤樹。 ち、近……っ! こんな不意打ちなんてズルい。 「う、うん!連絡する」 「でも、知紗が連絡してくる前に会いに行っちゃうかも」 ちょっと意地悪そうに笑う篤樹。 そんなの、あたしだって…… 「あたしだって、連絡しなくても会いに行っちゃうかも」 そう言ったら、篤樹の手があたしの頭に置かれてポンポンと撫でられた。