そっか……

同じ学校だったら、明日も当たり前のように会えるけど。


あたし達は、違う。



「女子高なんて入るんじゃなかったな…」


あたしが小さな声でつぶやいたその声は夏の夜に消えていった。

………と、思ったんだけど。



「何それ、どういうこと?」


篤樹には聞こえてしまっていたみたいだ。



「だって、寂しいから……共学だったら篤樹と一緒だったかも」


まさか、こんなに好きな人が出来るなんて思わなかったもん。

男嫌いだから女子高に入ったわけだし。