柔らかな笑みを浮かべる篤樹。

う、うわぁ……カッコよすぎる。


思わず少しだけ、顔を逸らしてしまった。



「じゃあ、そろそろ失礼します。お邪魔しました」


変な態度を取ってしまったあたしを知ってか知らずか、

またお母さんの方を向いてしまった篤樹。



「気を付けて帰ってね。ほら知紗!突っ立ってないで近くまでお見送りして来なさい!」


お母さんの声でハッと我に返り、篤樹と一緒に外へ出た。





「また明日……なんて言えねーよな。学校が違うと」


外へ出て、篤樹がそう言葉をこぼした。