あたしは携帯を鞄にしまってからリビングへ向かった。



「井岡先輩、晩飯も食ってってくださいね!」

「お、マジ?いいの?」

「もちろんいいっすよ!……でも姉ちゃんの料理には期待しないでくださいね?」


リビングでは、篤樹と千尋が話していた。

……ったく千尋のやつ、また余計なことを…



「料理下手で悪かったですねー」

「ねっ姉ちゃん!」


そんな慌てるなら、あたしのことをべらべら話すなよ……

と、呆れながらも、あたしはそれを無視して口を開いた。