「だから、知紗ちゃんヤバいって……」


篤樹はまた照れたように顔を反らしたけど、

あたしは気にせず篤樹を見つめていた。



「………下、行かねぇ?このままだと俺何するか分かんねぇ…」


篤樹が痺れを切らしたようにそう言った途端、

あたしも我に返った。



「うわぁ、ごめん……っ」


「下、行こっか」とあたしが先に部屋を出た。



恥ずかしい……

あたしは火照る両頬を手で押さえながらリビングへ向かった。




────……衝撃の真実が待ち構えているとは知らずに。