にやにやと笑いながらあたし達を見る霞。


「そう、なの。最近なんだけど…っ!」

「じゃあ、あたしは邪魔だから帰るね♪」


「それじゃ!」と校門へ向かって行く霞に声を掛けることも出来ず

霞はあっという間に帰ってしまった。



「霞ちゃん、めっちゃいい子じゃん…」

ちょっとビックリしたように口を開いた篤樹。


「あ、あはは……霞ってば気ぃ使い過ぎだよね」

「あ、それは聞き捨てなんねーな?」


………へ?


何だか妖しげな笑みを浮かべる篤樹に、あたしは1歩後退る。