「えっと、その……」 「知紗ちゃん!」 ───ガバッ 突然、後ろから抱き締められた。 もちろんこんなことしてくるヤツは彼氏しかいない──… 「今日、知紗ちゃんの家にお邪魔していい?」 「え?……ってか、まず離れて!暑い~…」 あたしの言葉に渋々と言った感じで離れた篤樹。 ……暑いってのは言い訳に過ぎなくて。 周りに百合丘の子達がいるから、恥ずかしいんだよ…… 「へぇ~…やっと付き合ったのね?お2人さん♪」