試合は桐山の勝利で幕を閉じた。


相手の学校も強くて、点数は1対0だった。

もし篤樹が最初の攻撃を止めていなかったら同点だったんだ。


それって……すごいなぁ。





「……───あっ」


あたしと同じくグラウンドを見ている女の子を発見。

誰だろう?と思いながら近付いてみる。




「は、春佳ちゃん……!」


まさか……春佳ちゃんだと思いもしなくて、

近寄ったことを後悔しても、もう遅い。



「何であんたがここに…」


眉間にシワを寄せる春佳ちゃん。