「何?何の話?」


あたしがそう言いながら椅子に座ると、素麺を出してくれたお母さん。

うわぁ、おいしそう!

素麺って夏の風物詩だよね~♪



「千尋が明日、試合があるんだって」

また椅子に座ったお母さんが口を開いた。


「大した試合じゃねぇし、応援とかいいからな?母さん忙しいんだからさ」

千尋がそう言って、素麺を啜る。


「でも1年生でレギュラーって、すごいじゃない!仕事なかったら見に行きたかったわ…」


残念そうに肩を落とすお母さん。


千尋って、やっぱりサッカー上手いのね。