「ほんとに何でもないって!あ、先生来た!」
ナイス、先生~!
今日も頭のてっぺんが眩しいよ!
霞はしぶしぶ前を向いた。
それから、携帯をマナーモードに設定してポケットに入れた。
「ふぅ……」
危なかったぁ……。
――ヴーヴー
!!
また鳴った!
【さっき奥原朔が俺の友達に姉ちゃんのメアド聞いたらしいよ!】
千尋からだった。
……ん?千尋の友達?
誰だろう、その人……。
しばらく考えて、思い当たることが浮かんだ。
中学の時、千尋の友達でメアドを聞いてくる人がいて……。
千尋の友達だから邪険に出来なくて教えちゃったんだよね。
……ってか、今はそんなことより!
お、奥原朔!?