話し相手って……?

あたし朔以外に知ってる人いないよ…



「知紗っ!」


突然あたしを呼ぶ声が聞こえて、身体に軽い重みを感じた。



「──…っへ!?」


あたしは驚き過ぎて、身体が固まってしまう。

……だ、誰!?



「知紗、あたしよ♪」

あたしの身体から重みがなくなった途端、聞こえた可愛らしい声。



「あ、明里!?」


可愛い洋服に身を包んで、お洒落なヘアスタイル。

まさにモデル──…そんな彼女はあたしの知ってる子だった。