「……なにか、あったの?」
聞いていいことなのかな……。
そんな気持ちが表情に出ていたのか、平塚くんは慌てたように口を開いた。
「いや、大丈夫だよ!……今日、決着つくしさ」
……け、決着?
なんだかますます疑問が膨らんだ……。
「それに、篤樹もいねぇし……さっさと来ねぇと始まるけど」
平塚くんは独り言のようにポツリとつぶやいた。
普段だったら聞こえないくらい小さな声だったのに、それがはっきり聞こえたのは……篤樹の名前が出たからだろうか?
さっき、保健室で篤樹に父親の話を聞いてもらって……。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…