「えぇぇぇぇぇえー!?」


突然の大声に、あたしは耳を塞ぐ。


……うるさい。



「えっ?ちょっ、知紗?なにをおっしゃってるか、あたし分かんない」


尊敬語使われたし。


これは、相当びっくりしてるね。



「奥原朔に告白されたのは、ホントよ?」


そう言いながら、少し心配になったあたしは、霞の箸を拾って手渡してあげた。


でも、霞はあたしの差し出した箸に全く気づかないまま、目を丸くした。



「マジで言ってんの、それ!?確かに知紗のこと気に入ってるとは思ってたけど……告白かぁ」


あたしは悲しくなって手を引っ込める。


……ったく、また机に投げとこ。