朝はギリギリまで寝ていたいし、早起きした日は機嫌が悪いもん。
「ちょっとねー……」
あたしは、特に言葉を返すことなく机に突っ伏す。
朔に告白されたのは、もう1週間も前になる。
告白の返事はまだしていない。
しなくちゃいけないとは思ってるんだけど……。
朔に会わないのをいいことに、先延ばしにしてるんだ。
相変わらず体育の時間は桐山男子と合同練習してるけど、最近朔は仕事が忙しいみたいで姿を見せていない。
練習に出たら出たで、騒がれるのは目に見えてるけどね。
「分かった……コクられたのね?」
ガバッ。
霞の言葉に、思わず身体を起こしてしまった。