「芸名……じゃないんだ?」 「……は?本名だし。だから呼べって」 命令形ですか……。 でも!あたしはもう、男の下の名前くらい呼べるもんね……っ! 『千尋』を筆頭に『篤樹』も成功したし? 「さっ……さ、く」 って、あたしなんでこんなに噛んでんの!? 「うわぁ、ヤべぇー……」 突然、手のひらで顔を覆った朔。 なにしてんの? ……まさか眠たいとか?