時折とても暗くなる

自分もそうだ

周りもそうだ

辺り全体の景色

目の前が暗く映る

そんな時には注意が要る

知らない間に

手に刃物────

暗い部屋ながらも

もう一人の自分が言う

「やめとけ……」と

もう一人の自分も言う

「試してみたい……」と

また、もう一人

「好きにしろ…ー」と

俺が彼等に問う

「誰が俺だ?」


そう云うやりとりの末に

刃物は片付けられる

俺自身が思う

「止めてくれてありがとう」

誰に言うでもなく

俺自身に呟く異様な光景

──病んでいる

人はそう言う

けれど、病みと闇は誰もが

持っているのかな

最近になってそう思う。


そう考えると

俺はまだ自分達に

勝っている





笑夜