僕は前に進んでんだろうか

知らぬ間に忘れた自分の歩幅

足を踏み出し過ぎてやいないか

怖じ気づいて小刻み過ぎやしないか

まるで自分と云う本物が

区別すら無くしてわからないんだ

笑い顔は変わってないかな

話し方は変わってないかな

歩き方は変わってないかな

昔の僕を知る誰かが見たら

思わず笑われちゃうんじゃないか

それ程までに一歩は困難だから


相変わらず理屈っぽい

そう言って何事もないような

明日が待ってるなんて思えない


容易かった事がやけに仰々しく

風景すらも違って見えるから


もしもの為に決め事をしよう

頭に何人の俺が居るのか

それすらわからないのだけど


笑い方が違ってたら……

話し方が違ってたら……

歩く歩幅が変わってたら……

それが今の自分が行えた

最大限の“変化”なのだと


見える風景の違いすらいつか

新鮮に映る日が来るのなら

今の自分が本当の自分なんだと

頭の誰かが声をかけてくれ


開くべきドアは目の前にあるから

進むよ、ゆっくり行こう

上手く出来なくてもいいや

ゆっくり 行こう





笑夜