お前の濡れた指を舐めて

俺の渇いた舌に潤いをくれ

俺の舌が潤ったのなら

また其れでお前を濡らすから


互いに淫に溺れたとしても

其れなら其れで構わない

何故だか唇を重ね逢えば

呼吸すら出来そうな

そんな気がするから


だけれども

お前が俺の腕に深く潜ると

腕と胸の想いの中で

窒息させる位はわけがない

其れでお前が逝ったのなら

俺はお前に喰らいついて

腹の上で 想いに埋まり果てよう

それが逝き着く最上の無


最果ての 夢





笑夜