冬から春へと季節は流れ
また春がゆっくりと
しかし確実に過ぎ行く
時間の経過とはいつもそう
流れ続ける川の水の様に
留まる事なく過ぎ行く
この世の中にある全てが
時間の中に在る限り
変わらないモノ等無い
信じる事すらも只“今”
今が過ぎれば変化する
人の心もそう云うモノだ
それが自然な事だと
いつも頭に叩き込みながら
傷付く事から身を守る
いつかその深い傷すらも
時間の経過は癒やしてくれる
わかってはいるけれど
やはり傷付くのは嫌だから
季節流れ、恵みを育み
水流れ、潤いを与える
心流れ……、想いは霞み
溜め息と共にまた散り散りに
笑夜