あれから、何事もなかったかのように夢さんは振る舞って、お手伝いさんに私の体のサイズを測らせた。



え…。もしかして、このまま、さようなら?



何もかも、分からないことばかりなのに。



そんなのって、ないよ!


気づいたら、隣に座っている夢さんの無駄な脂肪は一切ない腕を掴んでいた。



「心結?」



切れ長の目が一瞬大きく見開かれる。



こんなことして嫌われちゃうかなって思わなかったわけではなかったけど、今聞かなかったら、この先絶対に話してくれることはないだろうって直感で感じ取って、必死だった。




「…あ、あの。」



ミューズって、どういうことですか?
花織君との喧嘩の本当の原因は何?