悪びれず、向日葵のような明るい笑顔を浮かべている彼は、一ツ橋 椿(ツバキ)。


私の幼馴染み。


幼馴染みっていっても、椿の方が7才も上。頼れるお兄ちゃんという存在。


椿はまだ大学を卒業してから、あまり経っていないのにもう日本の一ツ橋グループをまとめる取締役社長。


椿は最近忙しくて、全然会えなくて寂しかった。


ぎゅーっと椿の腰に腕を回して抱きつき甘えてみる。



「相変わらず心結は甘えん坊だな。」


クスクスと笑い声が聞こえる。



「だってまだ子供だもーん…。」



「もう高校生だろ?それに前は子供扱いしないで!って怒ってなかったっけ?」



「もう!いいの〜、今は甘えたいの!ダメ?」



抱きついたまま椿を見上げる。



「可愛い妹の頼みを断ると思う?」