いや…………

確かに颯の名前を心の中で叫んだが






「それで?俺のに何か用か?」

「いや………あの……俺達用事思い出したから行くわ!!」





こんなにキレてる彼を呼んだつもりはない




「そっ…………颯?」

「いつもお前は男に絡まれてんな」



そんなことは無いとはっきり言いたいが目の前の魔王様が怖いのでとても口に出せない




「あっち」

「へ?」

「花火見やすいから」





怒っているのに手を繋いでくれる



怒っているのは単なるヤキモチ?





そう思うと思わず笑みがこぼれた