ざわざわざわざわ
教室では、男子がよかったじゃーん!!!
などと騒いでいる。
まわりの友達も「ヒューヒュー!!!
とかってはやし立てる。

私はむかしからほとんど目立つことがなかったので、こんな状況に立たされるとは思わなかった。
だから………今はすっごい恥ずかしい。
やば… 泣きそう。
「大丈夫?」
隣で美結ちゃんが心配してくれる。
「………うん…。」


一方翔くんは、平然としていた。
あり得ないよ。
何で恥ずかしげもなく、簡単に告白出来んの⁇
「きぃてきてあげよっか?」
「へっ⁉」
「あんた声にモロ出てたよ。」
美結ちゃんが苦笑した。
ちょっと用心深くなった方がいいかな?
なーんて。
「いいよ、美……」
って、行動はやっ⁉
美結ちゃんは、もう翔くんのところに行っていた…。
でも、もうちょっとよく考えてから告白して欲しかったな、なんて。



告れよ!!! 好きだ。




今考えても、早い。
とっ、とにかく教室でなくっちゃ‼
恥ずかしくて、もう、死にそう…。