「あかねちゃん、一緒にかこ!」
その日は、写生大会だった。
友達の島貫 美結と一緒に絵を書いていた

写生大会も終わり、あとかたずけをおわして学校へ帰ろうとしていた時だった。

「あっ、あかねちゃん‼」
振り向くと、江口 菜穂がいた。
「菜穂ちゃん‼ 一緒に帰ろっ‼」

美結がそういったので、私も菜穂を誘った。

菜穂ちゃんは、友達。女子に好かれる清楚だけど、なおかつノリもいい、気の合う友達だ。

そのとき、ふっと思い出した。
菜穂ちゃんと翔君が隣同士の席だったことを。

ついでに…という感じで、きっとわからないだろう と思いながらも、駄目元で聞いてみた。
「ねぇ?」
「ん?」
「翔君の好きな人って誰かわかる?」
………………………


「うん………」
「えっ⁉」
つい、聞き返してしまった…。
「で、誰なの⁇」
「…絶対に広めない?」
『広めない‼』 、 って、美結とかぶったし!
「うん…じゃあ、いーよ。ゆってあげる」
「ありがと(o^^o)」 ヨッシャァー( ^ω^ )

「えっとね、3位が皐ちゃん。 1位が涼華ちゃん だよ。」
「2位は?」
「2位は… ちょっと、いえない」
「何でぇ〜⁉ お願い‼教えて!!!」
「う〜ん。 ショック受けない?」
「だいじょーぶ!」


「あかねちゃん」





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