「俺、あの空に溶け込んでしまいたい、、、そしたら自分も綺麗な空の一部になれんじゃん?」
無邪気に茶色く染めた髪を揺らしながら笑う。
ひかりは空が好きなんだって。特に、綺麗に晴れた雲ひとつない空が。
「ふふっ、ひかりが居なくなったら私が困るからそばに居て。」
冗談交じりに笑いながらそう言うと、
「分かってるよ、絶対によつばの目の前から居なくなったりしねぇって!」
「本当に?」
「当たり前だろ?今までも一緒に居たんだから。」
「だよねっ!」
私はクラスの中でもどちらかと言うと目立たない方だった。
でも、ひかりの周りには常に人がたくさん居た。
どんなに忙しい時でも、ひかりは私が呼びかければいつも答えてくれた。
そのうち、いつの間にか私はひかりの事が好きになっていた。