ふと音がしたドアの向こうが気になり、そおっとドアを開ける。



「おい、何してる」



ゆっくりと顔を覗かせると、教室内から出てきたと思われる人に頭上から声をかけられた。



「わっ!……ビックリした……」



急に声をかけられ、驚きのあまり反射的に顔を上げると、その先には男の人の姿。



見るからにカッコいい容姿の人で、制服ではなく私服を着こなしている。