間近でそんな事を言われ、彼から漂う色っぽいフェロモンのせいかなんなのか、思わず胸がドキッと高鳴った。



もうパニック寸前になった私は、彼から急いで離れると、即座にこの場から逃げる。



……はずだったのに、彼の手がそれを防いだ。



な、は、離してぇー!!



「まだ話は終わってないんだけど?」



「は、話って何ですか?」



「弁償」