「えっ?桜ヶ丘公園?」

着いたのはいつも遊んでいた桜ヶ丘公園だった。
翔はいつも遊ぶ場所より先の方に行く。

(こんなとこまできたことないかも…)

私達はいつも遠くの方に見える丘の方へ来た。

「ほんとうは1年生のときに見せたかったんだけどなー」

私はふと思い出した。
"七美が小学生になったら連れていってあげる"

「あっ」

翔は丘を上って木の合間を通り抜けたところに来た。

「七美!」

翔に呼ばれて私も自然と駆け足で翔の方へ行っていた。



そこにあったのは夕日で照らされるこの町があった。

「わぁぁ///」

「きれいだろ?」

いつも以上に翔は誇らしげだった。