次の日。

私は翔と家に帰っていた。

その日クラスでは朝の会で引っ越しすることを言った。


(翔と帰れるのもあと少しか…)

「なんだ?元気ないな!!」
「そんなことない!!」

「そぉか?…まぁいっか。」

こう言ってこの日は翔になにも言わずに終わってしまった。

それから2日ぐらいたった。

(そろそろ翔にいわなきゃ…)

私はまだ言えずにいた。

(どおしよう、)

そのときだった。

「あっ翔!」

私達はいつもの待ち合わせ場所に集まって帰ろうとしていた。

「…」

(翔なんか変。)

喧嘩したわけじゃないな。私達は一言もしゃべらずに帰っていた。

もう少しで私の家のところだった。

「……七美と俺は友達じゃなかったの?」

「え?」

「七美引っ越すんだろ?」
「え…」

(なんで知ってるの?)

翔は怒ってる風には見えなかったけど怖く見えた。

「俺は一番仲がいい友達だと思ってたのに。」

そういって翔は走って帰ってしまった。