礼が握っているのは……


俺の服?


「どうして……っ」


何かを訴えている礼。


俺はベッドに入り込み、
礼を包むように腕を広げる。


「礼、怖くないよ。
俺はここにいるよ」


そう言って背中をさする。


礼は大人しくなり、
呼吸も元に戻った。



何か嫌なことでもあったのだろうか。


ジッと礼を見ていると、

礼の目がゆっくり開いた。