満足満足♪
私が一人、満足していると、
美希「夜月……私…」
と悲しげな声が聞こえてきた。
美希、もしかして…
美希「陰陽師の道か暴走族の道に行くか……まだ決められないの…」
だろうね。
夜月「私も。さっき、男達と喧嘩してる時に、暴走族の道も良いかも♪って思ったよ」
すると、美希は目を見開いた。
驚いている様子…
何を驚いているんだろう?
美希「有り得ない…」
その小さな呟きは、夜月には聞こえてなかったのです♪
美希sibe
夜月は、昔から言ったことをやりとげるまで、諦めない子だった。
だから、今回も、夜月は陰陽師の道を諦めないと思ってた。
なのに何で?
何で今回はすんなりと諦めるの?
何で……?
私、夜月に怒られるのかなって思ってた。
ほんとに…
諦めちゃうの?
夜月「さっ、戻るよ~」
暢気にそういう夜月。
有り得ない…
夜月、変わっちゃったの?
私が立ち止まっていると、
夜月「美希?行くよ~?」
と言われた。
美希「夜月……何で、陰陽師の道を諦めちゃうの?」
恐る恐る聞いてみる。
すると、夜月は振り返り、
夜月「まだ決めるのは、早いんだよ」
と苦笑いしながら言った。
そういうことなの……?
お母さんに聞いてみよう…
夜月sibe
何だか、美希……変だったな…
何かあったのかな?
まぁ、いいや!
カフェでご飯も食べたし、葵と怪も送り届けたし……
帰りますか!
夜月「美希、帰るよ?」
美希は、頷き、隣に歩き出した。
うん、変だ。
どうしたんだろ?
決めるのは早いって、言っただけなのに…
何か、まずった?
in夜
やっぱり変だ。
メールを美希に送りながら、考えた。
送った内容はこれ↓
______________
今、ニュース見てる?
人気アイドルが、○○で逮捕
だって!
______________
って言う、極普通の内容。
ニュースを見てた私の目は、だんだん疲れて来て、チカチカしてきた。
夜月「目、休めないとなぁ…」
目を閉じ、布団にゴロンと寝転がった。
美希は、メールを打つのに慣れてなく、返信が遅い。
なので、あまり携帯をいじるのは辞めた。
することもなく、目を閉じたまま。
コンコン
ノックの音が聞こえた。
勇斗「夜月、母さんが風呂入れだってよ」
お風呂にでも入ってれば、流石に返信来るだろう。
てことで、お風呂に入ろー!
テレビを消し、着替えを持って、お風呂へと急いだ。
………
お風呂に入ってすっきり!
部屋に戻って、携帯を見ると、返信は来てた。
しかも、ついさっき。
______________
うん、見たよ。
○○、凄い事しちゃったね。
あっ、病院に入院してる人達が
次々と行方不明になってるって
いうニュースも驚いた!
______________
最近、ビッグニュースになってる“あれ”ね。
次々と行方不明者いってるっての!
しかも、病院の患者だけ!
テレビをつけて、チャンネルをカチカチと代えていく。
ボーッとしてたら、“あの”ニュースが耳に入ってきた。
『昨夜、また病院に入院していた患者3名が、行方不明に……』
その言葉が聞こえた瞬間、テレビに目を向ける。
アナウンサーが紙をチラシラ見ながら、言葉を発していく。
『警察もお手上げ状態となっています。何故患者だけが行方不明になるのか……』
ブーブーブー
携帯のバイブ音がして、携帯を見る。
美希からだ。
________________
また行方不明者出たんだね…
これ以上増えたら流石にヤバいよね
てことで、私達で捜索してみない?
警察だけを頼りにしちゃ陰陽師の
名がもったいないし!
_______________
という内容。
捜索……かぁ。
二人だけじゃ、心細いなぁ…
他に人がいたらいいんだけど…
でも、一般人を巻き込むわけには行かないし…
あっ、葵がいるじゃん!
そう思い、メールを打つ。
メールを打ち終わり、送信ボタンを押した。
もう寝よ…
………
in朝
チュンチュン チュンチュン
鳥の可愛らしい声が聞こえ、目が覚めた。
ガバッ!!
夜月「今何時!?」
慌てて時計を見ると、もう10時を過ぎていた。
美希との約束の時間は確か…
?「10:30…だろ?」
この声……もしかして…
夜月「勇斗!ノックくらいしなさい!」
そう、勇斗だ。
ノックしないで入って来るなんて最低!!
勇斗「母さんみてぇに言うんじゃねぇよ。てか、もう着替えねえと遅刻すっぞ?」
あっ、そうだった!
勇斗を部屋から追い出し、ダッシュで着替える。
動きやすいを意識して服を選んだ。
うーん…
これは変だな…
これはどうだ!
これなら、こっちの方が…