「は?今、なんて…」

「だから、お前、俺をかってくれるのか?
っていってんだ。」

「は?なんでそーなんの?ってか、
なんでしゃべってんの?」


なんなんだろう、

この意味わからない猫のようなものは。



「あたし、熱あんのかな、かえってねよ。」


そーだ、幻覚だよきっと。

しゃべる猫がこの世にいるはずない。

そーやって、私が帰ろうとすると、

また、

あの猫が喋り出した。


「待て!来てほしいんだ、俺と!」

「どこに?」

「江戸時代に!」


「は?」