―――ガラガラガラ
「思ったより効果があったみたいだな。」
教室に入るなりに話しかけてきた
レヴィを見ても、答える気になれなかった。
そう言えば、こんな奴も居たんだった。
そんな感じ。
自分の席に向かおうとしたら
…何かが置いてある。
それが何かを理解した時
今までの記憶の欠片が
僕の中に流れ込んできた。
ノートを取り返してくれた橘。
―――その時、クラスの奴らはどんな表情だった?
「気をつけろよ、暁。」
珍しく真剣な顔で言ってきたレヴィ。
―――レヴィは何を気をつけろと言いたかったのか?
その後のクラス内の妙な雰囲気。
―――この3つと僕の机に置かれている物が意味することなんて―――
「イジメ…?」
橘が呟いた。