「ということで、これから
お前と一緒に生活するから。」

(無理です。親に何て言うんですか。)

「見えねぇから大丈夫だろ。」

(…僕の何がいいんですか。)

「外見と、生意気なとこ。」

(…それってどうなんですか。)

「どうって言われてもな。」

(僕にレヴィが居ることは影響するんですか。)

「多少は。まぁ、気にすんな。」

(勉強の邪魔だけはしないで下さい。)

「はいはい。流石、優等生くんだねぇ。」



優等生なんて肩書きは、
僕を縛り付けるだけだから、要らない。
褒め言葉というよりも悪口に近い。

(知ってて言うなんて、流石、悪魔ですね。)

レヴィがニヤリと笑った気がした。


気がしたというのも、歩き出してから
レヴィは僕の斜め上を飛んでいる。

僕は一切そちらを見ずに
真っ直ぐ前を向いて歩いている。

僕っていつもこんな道を歩いてたのか。