「ほう、お前は頭がいいらしいな。」

会話は口に出してするのが
基本だけど、絶対じゃない。

実際、耳が聞こえない人は
手話とかで会話するし。


(とにかく、家に着くまでに
"詳しい話"終わらせてくださいね。)

そう、伝えてから再び歩き出した。


「なんかお前、
俺様にだけ強気じゃないか?

―――学校じゃ、もっと弱気だったろ。」

――!

(いつから居たんですか。)

「今日の朝、お前を見てから。」

今日一日、見られていたのか。
まぁ、いい気持ちはしないが、
僕の一日なんか見て、おもしろいのかな。


「まぁ、いいや。
俺様の名前は、レヴィ・サカズム・ラーク。
他の奴からはレヴィと呼ばれているから
お前もそう呼べ。」

悪魔は外人なんだろうか。
まぁ、日本の文化では無いか。

「それでだな、朝お前が歩いてるのを見てから今日一日、お前を観察していた。
まぁ、ぎりぎり合格ということで
お前を俺様の玩具とすることにした。」

なんというか、悪魔って皆こうなんだろうか。理不尽というか、自己中というか。

悪魔に善を求めること自体が
おかしいとは思うが。