「俺様は悪魔。詳しい話をしても良いが
他の奴らには俺が見えない。
変な独り言を呟き続ける変人になりたいか?」


単純に最後の質問に答えるならば
答えはノーに決まっている。

要するに僕が目の前の悪魔(?)と
話し続ければ、周りから見れば
何も無いところに向かって
話をしている変質者のように映るというだろう。


でも家に帰れば勉強をしなければならない。
そうすればどうせ話なんか聞けない。


そもそも、これは現実なのか?

「これは夢ですか。」

「違うだろ。馬鹿か。」


――はぁ…。

目の前に悪魔が現れても
まともな反応が分からないなんて
僕ってどこまで壊れてんだろう。

まぁ、もとから夢をあまり見ない人間だったから、夢だとはあんまり思ってなかったけど。

僕疲れてるのかな。
悪魔が見えるなんて。

普通の人は、こういう場合どうするんだろう。