一日の学校生活は
英語教師からの注意を除けば
この繰り返し。

4回繰り返せば、昼休み。
合計7回繰り返せば、放課後。


休み時間、クラスの奴らから
話しかけられれば、それなりに答える。


昼食の時も橘たちと
世間話をしながら平凡に過ごす。

クラスに上手く馴染めなかった僕を
橘が「一緒に食おうぜ」と
誘ってくれたのだ。


毎日、それの繰り返し。


何も変わらない。
変わって欲しいと思うところもあるが
何も変わって欲しくない。


坦々とこれをこなしていけば
いつか、誰かが、何かを
変えてくれるんじゃないかって
他人任せ。


「―――の提出は明日までだからな。
それから昨日までだった課題を
提出してない奴は居残りだからなー。
じゃあ、号令。」

「きりーつ、れー。」

「はい、さよなら。」


教材を鞄に詰め、机を後ろに下げる。
今週は掃除当番ではないので
さっさと帰る。

放課後に友達と帰るなんて
絶対に嫌だ。