一瞬が過ぎてしまえば皆元通り。
また話し声が聞こえ始め、
僕に向けられていた視線も無くなる。
朝から本当に最悪だな。
それでも僕は
何も聞いていないかのように
再び手を動かし始める。
それが一番の対処法だと思うから。
「それじゃ、朝礼は終わりだ。
提出物は、前に出しに来い。
一時間目の用意、してろー。」
朝礼が終わるとガヤガヤと騒がしくなる。
僕も席を立ち、後ろにあるロッカーから
教材を取り出す。
そして席に着き、早く授業が始まるように
祈りながら、手を動かす。
休み時間なんか、要らない。
授業中のほうがよっぽど気が楽だ。
嫌な時間は、進むのが遅い。
そう感じるだけなのだけど。
「中村ー!!ノート、見っして♪」
「あ、ズリーぞ!!中村、俺もいい?」
「俺もー!!」
「うちらにも見せてー!」
うん、いいよ
と声に出さずとも、ノートはもう
僕の手元には無い。
どうせ、嫌だ、何て言えないのだから
それでも良いんだけど。
この瞬間、僕の中のどこかに
ポッカリと穴が開く。
また話し声が聞こえ始め、
僕に向けられていた視線も無くなる。
朝から本当に最悪だな。
それでも僕は
何も聞いていないかのように
再び手を動かし始める。
それが一番の対処法だと思うから。
「それじゃ、朝礼は終わりだ。
提出物は、前に出しに来い。
一時間目の用意、してろー。」
朝礼が終わるとガヤガヤと騒がしくなる。
僕も席を立ち、後ろにあるロッカーから
教材を取り出す。
そして席に着き、早く授業が始まるように
祈りながら、手を動かす。
休み時間なんか、要らない。
授業中のほうがよっぽど気が楽だ。
嫌な時間は、進むのが遅い。
そう感じるだけなのだけど。
「中村ー!!ノート、見っして♪」
「あ、ズリーぞ!!中村、俺もいい?」
「俺もー!!」
「うちらにも見せてー!」
うん、いいよ
と声に出さずとも、ノートはもう
僕の手元には無い。
どうせ、嫌だ、何て言えないのだから
それでも良いんだけど。
この瞬間、僕の中のどこかに
ポッカリと穴が開く。