まだ13才だった私は、そんなこと言いながらも泣いていた。

「泣いてるくせに・・・」

「僕、探してきますね。」

「お願い。・・・はぁ。喧嘩になるってわかってるんだからあんなこと言わないの!」

「ひっく・・・だったて・・・だってぇ~」

そういえば小さい頃からいつもエリスはおとなだったなぁ。

泣きじゃくる私をいつもあやしてくれた。

まるで姉妹のようだって言われてこともあったっけ。

でもエリスが泣いたところを見たのはまだ一度しかない。