「ちょっとこっち向けよ。」

「嫌。」

「向けって。」

「うわっちょっ///」

シアンの胸にぽすっとはまった。

「俺は人間と妖精の上下関係がすげーやだった。
だから主ができたって敬ってなんかやらねーと思ってた。
いざ会ってみりゃ泣き虫でそのくせ気強くて・・・フッ・・・
本当に意味わかんねーって思ってた。
いつの間にか俺が守ってやんなきゃって気持ちに変わってて、でも俺不器用だからさ・・・」

さっきやりも少しだけ強く、だけど優しく抱きしめられた。

それから私を離し両肩を掴んだままで

「お前のことマスターなんておもったことはない。」

ゴツンとでこをぶつけられた。