数分後、アルが戻ってきた。 が、シアンはいない。 「川辺で座り込んで落ち込んでいるように見えました。迎えに行ってあげてください。」 優しい口調でそう言ってくれた。 私は不安げにエリスを見つめた。 「行っておいで!」 「・・・。うん!」 励ましてくれるのも、背中を押してくれるのも、叱ってくれるのもいつもエリスだ。 本当にありがとう。 そして私は森へ駆け出した。