でも

そんな彼が私はあまり好きではない。


「ごめんね、本当に。どこか痛くない?」


心配そうに私の顔を覗き込む光希くん

やっぱり本当に良い人だ、本当に。

でもだからこそ、完璧だからこそ


いやだ。


何もかもできすぎて

人間らしくないというか

感情がないみたいなんだもん。